第2章 立ちはだかる人間関係の壁

※前記事 第1章 人間不信になった中学時代

人と関わるのが怖い

人が怖い

前記事で書いたように、

中学時代のできごとで人間不信になってしまった僕は不安をいっぱいにかかえて高校へと進学したのでした。

 

勉強もできなかった僕だったので、進学した高校は市内でもっとも偏差値の低い学校で、

「不良が集まる学校」といわれており、世間体はあまりよくない高校でした。

 

いざ、入学して先輩をみてみると、

全校集会でおにぎりを堂々と食べていたり、

金髪の先輩がたくさんいたりで、中学時代では考えられないような自由な雰囲気でした。

 

真面目な考えを持っている人からすると「なんて学校だ・・」と思うかもしれませんが、

中学のような堅苦しい校則などはなく、「少しは気楽に過ごせそうかな」と感じたのを覚えています。

 

こんな感じで僕の高校生活が始まったのでした。

環境の変化で

人と関わることを恐れていた僕は、

「また中学の時みたいにバカにされるのか?」や、

「嫌われるくらいなら最初から関わらないようにしよう」と思い、緊張しながらクラスで過ごしていました。

 

不良が集まる学校といわれていたくらいなので、

中学よりもクラスの人間関係には苦労するかもしれない恐怖があったんだと思いますが、

意外と平穏に過ごせておりクラスの人も僕に積極的に話しかけてきてくれたので、

特に問題なくクラスでは過ごせていました。

 

いつの間にか、友達もできていて元々は人としゃべるのが苦手じゃなかった僕は、

少しずつみんなと打ち解けており、気が付くと人気者になっていました。

 

  • 環境が変わるだけでこんなにも違うのか
  • 1つの環境がすべてではないんだ

 

と、高校時代に学びました。

 

小さい町の1つの学校、1つのクラスがすべてではありませんでした。

部活へのリベンジはまたしても失敗

クラスでうまくやれていた僕ですが、次第に「部活もやりたい」と思うようになりました。

 

相変わらず勉強は苦手で下から数えたほうが早いレベルでしたし、

このままでは、「また何も残せず終わってしまう」と考えたのです。

 

中学時代にも不完全燃焼で終わってしまった部活に再チャレンジすることを決意したのでした。

 

前の記事では書き忘れてしまいましたが、

部活は「野球部」で小学校から野球をやっており、

「甲子園にいきたい」「プロ野球選手になりたい」と夢みたこともありました。

 

高校こそは部活を最後まで続けて笑顔で高校生活を終えたい

 

こんな目標をもって再チャレンジした部活でしたが、またしても失敗で終わるのです。

 

原因はやっぱり人間関係でした。

なぜうまくやれないのか?

中学に引き続いて、高校でも人間関係が原因でうまくやれず終わってしまいました。

 

  • なぜこんなにうまくいかないのか?
  • 自分は本当にダメな人間なのか?

 

相当落ち込みました。

 

ここまでくると、普通の人からすると笑えてくると思います。

 

根本的な原因は自分にあるとわかってはいましたが、

「どうすればよかったのか?」めちゃくちゃ悩みました。

 

でも、いくら考えてもやり直すことはできません。

集団行動が苦手だったのかも

高校卒業まで数カ月となったところで、

「このまま社会に出ても失敗続きだ」と思い、自分の欠点を徹底的に考えました。

 

そのころには割と自分を冷静に分析できるようになっていて、その結果、

 

集団行動が苦手なのではないか?

 

という結論にたどり着きました。

 

学校というのは、あなたもご存知かもしれませんが、

9割が集団行動で成り立っています。

 

集団行動が苦手な人がこれでうまくやれるはずがありませんね。

 

個人より、組織を重視するこれが日本の教育なのですから。

 

つまり、自分を押し殺して周りの意見を尊重する。

 

または、上の立場の人の言うことは絶対に聞く。

 

このような人間が組織でうまくやっていけるのだと、18才だったあの時、気が付きました。

 

思えば昔から、僕は自分が納得できないことは素直に謝れない、

嫌いな人の話は聞きたくない、そのような態度ばかりでした。

 

組織の1員として生きていくには、本当の自分を出してはならないという残酷な事実を痛感しました。

第3章へ続く