- 土木作業員なんて誰でもなれるでしょ?
- 社会の底辺だ
- 土木作業員にいいイメージがない!
- 犯罪者が多すぎ!
たしかに、職業が「土木作業員」ときくと世間体も悪そうですし、いいイメージをもたれないのが実際のところかもしれません。
でも、土木作業員を7年間やってきた僕から、まず結論を言わせてください。
土木作業員は底辺なんかじゃありません!
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ちょっと唐突すぎましたね・・
でも僕が、この業界に7年間も携わってきて思ったことを正直にお話しさせていただいた次第です。
あなたがもし、お前がなんと言おうが底辺だというイメージには変わりない!と思うならば・・・
すみません。
このページを閉じていただいて結構です。
「なぜ底辺じゃないと言えるのか?」と、興味をもってくださったあなたに、
僕がなぜ、そう言いきれるのかをお話しさせていただきたいと思います。
それでは5分ほど、お付き合いください。
コンテンツ
なぜ土木作業員が底辺と言われるのか?
そもそも土木作業員は学歴に関係なく始めることができる職業なので、もし大卒で土木作業員をやっている人がいたら、
「大卒でその職業やるなんてもったいないよ」
と、言われてしまうのも珍しくありません。
いい成績をとって、いい学校へいき、
世間体がよくて安定している職業に就くことがゴールだという教育がおこなわれている日本では、多くの人がそれを真実だと思いこんでいます。
とにかく「安定」や「世間体のよさ」を求めて学生時代は勉学に励み、そして受験などに猛突進していきますね。
新卒で入った会社に定年まで勤める
これが昔から変化していない、いわゆる「エリートコース」です。
もし、この敷かれたレールを脱線してしまうと「アイツはダメな奴」というレッテルを貼られてしまいます。
でも考えてみてください。
僕たち人間には、「得意なこと、苦手なこと」、「向き不向き」がありますよね?
実際にその仕事が自分に向いているかどうかなんて、やってみなければわからないことだらけなはずです。
それを社会経験が貧しい20才前後の人に「やりたい仕事をみつけて、それを定年までやれ!」だなんて、無茶苦茶すぎるにもほどがあると思いませんか?
そして、さまざまな事情で2~3年で退職してしまう人もいるわけです。
先ほど、お話しした「エリートコース」を脱線してしまうと、
もはや「学歴」というのは武器にはならないはずですし、もし、なるとしてもごく1部の職業に限られてしまいます。
なら、次の仕事はどうするのか?
学歴がまったく考慮されない職種を選ぶしかないわけです。
たしかに建設業をはじめとするガテン系には「中卒」の人も多いのは事実ですが、
家族をもって、しっかりと養っている人や真面目に働いて出世をする人など、さまざまです。
その中で土木作業員は、一人前になるまで10年はかかります。
「学歴に関係なく始めることができる=誰でもできる(底辺)」
このような偏見をもってしまっている人が多すぎると個人的には思っています。
自分でやってみなければ、その仕事の大変さや、やりがいなんてのはこれっぽっちもわからないはずなのに・・・
もし、このページを読んでくださっているあなたが、現役の土木作業員でさらに「誇り」をもって仕事に取り組まれているのであれば堂々と胸をはってほしいと思います。
また、これからチャレンジしようと考えておられる人の後押しになれば、これ以上うれしいことはありません。
少し視線を変えるだけで、見える世界は変わっていくのです。
資格をとり出世するまでは並外れた根性が必要
ここまでは、なぜ多くの人は「土木作業員」を底辺だと思ってしまうのか?
その理由を明らかにしました。
なので、ここからは僕が「底辺なんかじゃない!」と主張する理由をお話していこうと思います。
先ほど、「土木作業員は学歴に関係なく始めることができる」ということでしたね?
実際、学校で教わることは工事現場ではほとんど役にたちませんし中学生レベル程度の数学が必要になるくらいです。
※現場監督の場合です(現場監督については後ほど解説します)
つまり、とにかく現場をこなして体で覚えこむしかないんですね。
この業界は、資格を取得し現場監督という立場にまわらなければ、出世などできない世界です。
そしてその資格を受験できるまで、短くても数年ほどかかります。
仕事を覚え、資格をとるまでの数年間は
- 親方に毎日のように怒鳴られるのは当たり前
- 会社によっては現場で奴隷のような扱いをうける
- 道具の名前や使い方など覚えることがたくさん
- その日によって作業が違うため、慣れるまで時間がかかる
- 夏でも冬でも関係なく勤務時間のほとんどを屋外ですごさなければならない
僕もほんとうに1~2年目のころは毎日が地獄のようでした。
毎日、上司に怒られるは当たり前、さらに失敗もたくさんして昼食がのどを通らないほど落ち込んだこともありました。
特に土木ともなると職人の世界ですので、気性があらい人も多く、手をだしてくるような人がいるのはいまだにありうることです。
その中に、右も左もわからない若者がまざって仕事をするわけですから、資格を取得するまえに諦めてしまう人がいるのもうなずけますね。
ほんの数か月でやめていく人を僕はこれまで何人も見てきましたし、
もちろん僕も数えきれないほど、「やめたい」、「自分にはこの仕事は向いていない」など、うつ病になりそうなくらい悩んだ時期もありました。
いま、立派に土木業界で「現場監督」として働いておられる人でも、必ずそのような時期を経験していることは間違いないでしょう。
ほんの少しの施工ミスで、何千万円などの損失をだしてしまうかもしれないプレッシャーは、相当なものです。
なので、その辛い下積み時代の苦労やプレッシャーなど、
それらを乗りこえた人だけが、「土木作業員」から「現場監督」へと出世していくのです。
立場に関係なく常に工事現場では、
- 効率よく作業をこなす方法
- ミリ単位でこなす技術
- 安全かつ迅速な仕事
このようなことを頭をつかって炙り出す必要があります。
7年間、この業界に携わってきた僕から見ると「底辺」の人には、この作業をおこなうのは不可能だということです。
そもそも、実力を身につける前にやめてしまうのが実際のところだと思います。
ここまで読みすすめてくださったあなたに、もう1度お伝えします。
土木作業員は底辺なんかじゃありません。
底辺な仕事なんて1つもない!
・なぜ、土木作業員が底辺と言われるのか?
・なぜ僕が「底辺なんかじゃない!」と主張するのか?
この2つについての理由が明らかになりましたね。
世の中にとって必要であり、だれかがやらなければいけないことだからこそ、その「職業」が存在しているのですね。
たとえば、この世に
土木作業員という職業がなくなったら?
あなたも普段は考えることはないかもしれませんが、
僕たちが住んでいる家も、当たり前のように走っている道路も、町中にある構造物も「土木作業員」の人たちによって作られています。
ほかにも、僕たちがなにげなく使っているものも必ずだれかの手によって作られているのですね。
医者や公務員や大手企業に就職した人は勝ち組なんてのは、だれかが勝手に作った幻想にすぎません。
さらに、「土木作業員」は多くの現場をこなし、さまざまなことを覚えていくと、その先にたくさんの選択肢が待っています。
- 現場監督・・・作業員ではなく、現場の段取りや監理が主な仕事(デスクワークがメイン)
- 重機オペレーター・・・特殊作業員となり重機の運転がメイン(肉体労働は少なくなる)
- 独立・・・会社を設立し「社長」という立場で仕事をこなす
中小企業の社長なんかは、多くが作業員として業界に入り、経験を重ねて独立する場合がほとんどです。
つまり、努力しだいでどこまでもいけてしまうわけですね。
1つの仕事を極めることができる人に底辺な人なんていないのです。
その根性を自分のビジネスに生かそう
結局のところ、自分が納得するまで諦めないという根性がある人は、なにをやっても成功する確率が高いと思います。
逆にほんの少しの失敗で諦める人が、そもそも成功なんてできると思いますか?
「あの人にこう言われたから・・・」などの理由で諦める人がいますが、それはその人の覚悟がもとからその程度だっただけの話です。
どんな成功者であっても必ず失敗は経験しているものです。
失敗した回数が多ければ多いほど、大きな成功をつかんでいる・・・そのように思います。
あなたのその並外れた根性を、自分のビジネスに生かすことができれば、成功することはそうむずかしくはないでしょう。
「いやいや、ビジネスを始める資金なんてないよ!」と思われたかもしれませんが、会社やお店をかまえることだけがビジネスではありません。
10年以上も前であれば、ある程度の資金がなければビジネスなんてのは始めることができなかったかもしれませんが、今はインターネットがあります。
ほんの数万円ほど用意すれば、アフィリエイトでだれでもビジネスオーナーになることができる時代なのですね。
このブログをかいている僕も、土木作業員&ビジネスオーナーです。
土木作業員として辛かったあの時期を乗りこえたことが、今の僕の自信になっています。
以下も合わせてどうぞ。
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※書籍の無料配布は予告なく終了する場合がありますので興味があればお早めに。