心理学基本用語

・異常心理学

いじょうしんりがく
abnormal psychology

精神障害者の病的心理,夢,催眠状態,群集心理などのいわゆる例外状態の心理,あるいは不安に対する心理的適応機制などを対象とする。精神分析の影響を受けた力動心理学的立場から論じられることが多い。しかし,異常というからには正常と対比させなくてはならず,力動的心理学的立場に立って何を正常とみ,何を異常とみるかはきわめて微妙な問題を含んでいるので,この用語は次第に用いられなくなっている。

・絶対閾
ぜったいいき
absolute threshold

感覚を生じるのに必要な最小の刺激エネルギー量のことで,刺激閾ともいう。刺激が感じられたとする反応と感じられなかったとする反応の境目にあたるが,操作的には双方の反応が 50%ずつ生じる刺激の値をとる。
抽象作用
ちゅうしょうさよう
abstraction
さまざまな特性をもつ具体的な事物事象から,ある特性のみを選択,分離する精神作用。分離された特性を事物,事象とは離れた記号などとしてとらえ,それを概念的に操作する作用の意を含めることもある。概念作用の一つ。
・発達加速現象
はったつかそくげんしょう
acceleration of development
精神的,身体的に発達速度が早くなる現象をさす。環境などの要因によって,特定の個人,集団が他に比して発達が早くなる発達勾配現象が生じること。また,特に世代の変遷につれて発達が早くなる年間加速現象が生じることをいう。近年,身長,体重,乳歯永久歯の出現,精通・初潮年齢などの身体的側面の発達加速現象が特に著しい。
・事故頻発性
じこひんぱつせい
 accident proneness
事故傾向性ともいう。安全に関係する適性が欠如し、事故の潜在的な可能性を有することをいう。いいかえれば、職務の種類や職場の違いとは無関係に、他の従業員と比較して高い事故率を保持する傾向があるかどうかということである。
・達成動機
たっせいどうき
achievement motive
ある程度高い目標を掲げ,障害を克服してその目標の完遂に努力しようとする動機。アメリカの心理学者 D.マックレランドらにより研究が進められ,達成動機の高い者の心的特徴が調べられた。またこれは,社会的動機の一つであって,社会が経済的に成長,繁栄するには社会の人々の達成動機が高められていることが前提となると考えられた。
・作用心理学
さようしんりがく
act psychology
F.ブレンターノによって主張された心理学上の立場で,意識内容よりも意識作用をおもな研究対象とする心理学。もちろん,見る,聞く,判断するといった作用は,それと並行して常に意識内容を含んでいる (意識の志向性 ) が,ブレンターノによれば,意識内容を研究するのは現象学であって,意識作用を研究する心理学とは区別される。
・賦活
 ふかつ
 activation level
活力を与えること。物質の機能・作用を活発化すること
・順応
じゅんのう
 adaptation
生物が持続的な環境の変化に対処して、その生理的機能などを変化させ、生活を維持しようとする過程。適応とほぼ同じ意味に用いられるが、反応の過程が遺伝的である場合を適応adaptation、遺伝的でない場合を順応accommodationとして使い分けることもある。非遺伝的な反応過程であるということでは調整adjustment(調節または適合ともいう)と同義語である。
・適合刺激
 てきごうしげき
 adequate stimulus
自然な状態で感覚器官を正常に反応させる刺激。視覚を反応させる光、聴覚を反応させる音波など。不自然なものの場合は不適合刺激という。適当刺激。適刺激
適応機制
 てきおうきせい
 adjustment mechanism
私たちの心が、緊張や不安などの不快な感情をやわらげ、心理的な安定を保とうとする働き。
・青年期
せいねんき
adolescence
児童期から成人期にいたる過渡期。この時期には身長や体重の増加などの身体的発達が著しいほか,性的発達も著しく増加する時期でもある。これと同時に,自我の発見,心理的離乳反抗モラトリアムなどの青年期を特徴づける心理的に緊張に満ちた現象がみられる。青年期が具体的にいつ頃であるかは,民族や文化,また気候風土によって異なるので,その区分は研究者により異なるが,12歳頃から 20歳頃までとされることが多い。
・副腎
ふくじん
adrenal glands
腎上体ともいう。左右の腎臓の上を冠状におおっている,重さにして 5g前後の器官。生命の維持にきわめて重要なステロイドを分泌する内分泌臓器。
・成人期
 せいじんき
adulthood
満20歳以上のこと.医学的には発育の完了した時期(20歳前後)から老化の始まる時期(50歳前後)まで.
・親和動機
しんわどうき
affiliation motive
心理学用語。他者の注意,承認,支持を得たいという欲求。また自分に好意的な人に対しては,一緒にいたい,友好的な関係を維持したいという欲求。
・残効
ざんこう
aftereffect
広義には,刺激が除去されたのちに残るなんらかの効果総称で,残像なども含まれる。狭義には,この効果がのちに続いて提示された刺激に影響して生じた感覚・知覚現象をさす。
・残留感覚
 ざんりゅうかんかく
 after-sensation
刺激がなくなった後も感覚が残ること。残効の一種。この感覚経験は皮膚感覚、特に痛覚で顕著である。視覚における残像も残感覚の一つであるが、残像と残感覚は同義であるとすることが多い。一方では、残感覚は末梢性のもので残像は中枢性のものとして区別することもある。
広場恐怖症
 ひろばきょうふしょう
 Agoraphobia
ほぼ毎回恐怖不安を誘発するため、公共交通機関や、あるいは広い場所や閉ざされた場所を避けていることが6か月以上持続している、不安障害に含まれる精神障害である[1]。典型的な広場恐怖症は、繰り返されたパニック発作の結果としての合併症である
・アハ体験

 Aha-Erlebnis

ドイツ心理学カール・ビューラー英語版が提唱した心理学上の概念で、未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識する事を指している。洞察を研究する心理学では、認知過程が完了した後に現れる特徴として、その体験がしばしば現れるとされる。

アルゴリズム

 algorithm

数学コンピューティング言語学、あるいは関連する分野において、問題を解くための手順を定式化した形で表現したものを言う。算法と訳されることもある。

アルファ波α波

ヒト動物の脳が発生する電気的信号(脳波)のうち、8~13Hz成分のことをさす。アルファ波という名称は、ヒトの脳波を初めて記録したハンス・ベルガーが命名し、彼にちなんでベルガー波、ベルガーリズムとも呼ばれる。

安静(リラックス)・閉眼時の脳波においては、他の周波数成分に比べてアルファ波の占める割合が高く、基礎律動の主成分をなす(これは通常、目視でも確認できる)。アルファ波の発生機序については様々な仮説が提案されているものの未だに不明である。しかし脳や意識の状態によって変化することが経験的に知られているため、意識障害、認知症、精神疾患、睡眠障害などの診断補助・状態把握に用いられることがある。その他に、生理学、心理学などの研究目的で用いられることもある。

・愛他主義
 あいたしゅぎ
 altruism/altruisme》
他人の幸福・利益を第一の目的として行動する考え方。利他主義
・多義図形
 たぎずけい
 ambiguous figures
曖昧図形ともいう。1つの図形でありながら2種 (あるいはそれ以上) の見え方が可能な図形。図と地の反転する図形やネッカーの立方体のような遠近性反転図形も多義図形の一種とみなされている。「妻とその義母」と呼ばれる多義図形は,若い婦人に見えたり,老婆に見えたりする図形として知られる。
・アンビバレンス
ambivalence
愛憎感情。個人の感情,志向において対立した方向性を同時に含む場合に用いられる。「両向性」「相反性」「両 (二) 面価値」などと訳されているが,定訳はない。ドイツ語の Ambivalenzに由来し,E.ブロイラーが創始した用語であるといわれている。 S.フロイトは本能が相反する傾向を同時にもつことを主張したが,その例としては,サディズムマゾヒズムがあげられる。
・アメンチア
 amentia
中毒や伝染病などによって意識が混濁した状態。当人意識障害を自覚して困惑するのが特徴。
・肛門愛期
こうもんあいき
anal phase
S.フロイトの精神分析に基づく発達理論における第2の段階。肛門愛とは,大便の保持や排出などに伴う直腸粘膜と肛門括約筋の快感とが結びついて,リビドーが満足することである。自体愛からやがて大便を対象とするようになり,大便を体内に保持するか排出するかの葛藤を生じる。そして,排便のしつけをめぐって母親との間に口愛期にはなかった問題が生じる。通常,2~4歳頃と考えられている。
・係留効果
 けいりゅうこうか
 anchoring effect
知覚判断において、1個150円のりんごのような値とはかけ離れた1個50円や600円のりんごといった刺激を挿入すると、その刺激に対しては直接判断していないにも関わらず、刺激系列に対して影響が及ぶことがある。このとき、このような効果を“係留効果”といい、1個150円のりんごのような値を系列刺激、挿入された刺激を係留刺激という。
・両性具有
りょうせいぐゆう
hermaphrodite
女性と男性を兼備していること。厳密にはアンドロギュノスヘルマフロディトス(半陰陽)があり,前者がジェンダー(文化的特性),後者がセックス(性器)の兼備を指すが,両者は混同して用いられることが多い。
・逸話記録
いつわきろく
 anecdotal method
児童理解のために、子供が日常場面で示した逸話的行動を具体的に観察し、記録したもの。わずかの記録だけから子供を理解することは不可能であり、また危険でもあるが、長期にわたり累積、収集された記録を分析すれば、子供の性格的特徴や、その発達のようすを直観的に理解することができる。ただし、記録には観察者の主観や偏見が入りやすいので、事実の記録と主観的な注釈とは、明確に区別されなければならない。
アニミズム
animism
生物無機物を問わないすべてのものの中に霊魂
もしくはが宿っているという考え方。
・異方性
 いほうせい
 anisotropy
等方性の反対語。
物理的性質方向によって異なることをいい
異方性をもつ物体異方体という。
対人恐怖症
 たいじんきょうふしょう
対人場面で不当な不安や緊張が生じて、嫌がられるとか、不快感を与えるのではと考え、対人関係から身を引こうとする神経症の一種であるとされる。
・アパシー
 apathy
一般には社会学における概念で,社会現象や社会そのものに対し無関心になってしまい,自己を取巻く日常的な事柄にしか興味をもたない,社会的無関心,政治的無関心を意味する。心理学的には自己の生活や自分にも興味をもたない,極端に無関心な虚無的な意識をさすが,社会学的もしくは政治学的概念として用いられる場合が多い。
仮現運動
 かげんうんどう
 apparent movement
心理学で、運動知覚の一。実際には運動がないのに、次々と類似の刺激を与えられると、運動があるように感じる現象。映画はこの現象を応用したもの。見かけの運動。
統覚
 とうかく
 apperception
 哲学で、知覚表象などの意識内容を自己の意識として総合し統一する作用。
心理学で、表象が意識に入ってはっきりと知覚されること。
・応用心理学
 おうようしんりがく
 applied psychology
心理学の基礎理論を広く実際の問題の解決に応用し,ひいては他の諸科学にも応用しようとする心理学の分野臨床心理学産業心理学教育心理学犯罪心理学交通心理学動物心理学,家族心理学などがこれに属し,主としてカウンセリング職業指導労務管理などに応用している。
・接近-接近型葛藤、回避-回避型葛藤、接近-回避型葛藤
例1.食後のデザートをアイスにしようかケーキにしようか迷う

接近-接近型→両方食べたい
接近-回避型→食べたいけど食べたら太るから食べたくない思いもある

例2.夏休みの宿題がたくさんある

回避-回避型→宿題したくないけどやらないと怒られる


随時どんどん更新していきます。


健康と医療ランキング





全般ランキング
にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする